こんにちは、和盆日和のSです。
庭木や果樹の剪定量が増えてくると、手動の剪定鋏を何度も握る作業はけっこう大変です。そこで候補に入ってくるのがマキタの電動剪定鋏ですが、UP181Dを調べるとUP181DZという型番も出てきますし、18Vバッテリも2.0Ahから6.0Ahまであり、最初は少し分かりにくいんですよね。
UP181Dでまず押さえておきたいのは、18Vバッテリを本体に直接取り付ける一体型で、最大切断径が30mmということです。従来のUP180Dのように腰へバッテリを装着してコードでつなぐ方式ではないため、庭木の周囲を移動したり、枝の間へ手を入れたりするときにも扱いやすい構造になっています。
ただ、軽さだけを見て選ぶと少し話が変わります。UP181Dの約1.1kgという数値はBL1820Bを装着した場合で、6.0AhのBL1860Bでは約1.4kgです。長く使えるバッテリほど手元も重くなるので、作業量と持ちやすさをセットで考えるのがUP181D選びのポイントになります。
この記事では、マキタ電動剪定鋏UP181Dの性能だけでなく、UP181DZ本体のみの付属品、対応する18Vバッテリ、UP180DやUP100Dとの違い、替刃や手入れまでまとめます。通販の商品名だけでは分かりにくい部分も、一つずつ見ていきましょう。
記事のポイント
- UP181Dの18V性能と最大切断径30mmの意味
- UP181DZ本体のみの付属品と別途必要なもの
- BL1820BとBL1860Bを選び分ける基準
- UP180DやUP100Dとの違いと向いている用途
マキタ電動剪定鋏UP181Dを解説|18Vの性能と選び方
まずはUP181Dそのものを見ていきます。最大切断径だけを見ると30mmという数字が目立ちますが、実際にはバッテリ直付け、4段階の開口角、トリガに連動する刃、切り込み深さ調整など、連続した剪定をしやすくする機能が組み合わされています。
公式仕様を確認しながら、数字が実際の作業で何を意味するのかまで見ていきます。
- UP181Dの基本仕様
- 18Vバッテリ直付けの特徴
- 最大切断径30mmの考え方
- 開口角とトリガ操作
- 1充電で切れる本数
- 18Vバッテリの選び方
UP181Dの基本仕様
マキタUP181Dは、直流18Vのリチウムイオンバッテリで動く充電式せん定ハサミです。モータにはDCブラシレスモータが採用され、最大切断径はφ30mm。販売されている本体のみの型番はUP181DZです。
| 項目 | UP181Dの仕様 |
|---|---|
| 製品名 | 充電式せん定ハサミ |
| モデル | UP181D |
| 本体のみ型番 | UP181DZ |
| 電圧 | 直流18V |
| モータ | DCブラシレスモータ |
| 最大切断径 | φ30mm |
| 開口角 | φ10・18・25・30mmの4段階 |
| 寸法 | 300×75×113mm ※BL1820B装着時 |
| 質量 | 約1.1kg ※シャーブレード・BL1820B装着時 |
| 標準小売価格 | 59,800円(税別) |
| バッテリ | 別売 |
| 充電器 | 別売 |
| ホルスタ | 標準付属 |
仕様を確認するときに注意したいのが質量です。マキタの製品資料ではBL1820B装着時を約1.1kgとしていますが、取扱説明書ではBL1860B装着時が317×75×113mm、約1.4kgとされています。
つまり、どちらかが間違っているわけではありません。取り付けるバッテリによってUP181D全体の長さと重量が変わるということです。通販ページで「1.1kg」と書かれていたら、どのバッテリを装着した条件なのかまで見ておきたいところ。
メーカーによる最新の仕様は、マキタ公式「充電式せん定ハサミ UP181D」で確認できます。
UP181Dを見るときは「18V・30mm・1.1kg」だけで判断せず、装着するバッテリまで含めて考えるのが大切です。
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18Vバッテリをすでに持っているならUP181DZ本体のみが候補
UP181DZはバッテリと充電器が別売です。すでに対応するマキタ18Vバッテリと充電器を持っている人は、本体だけを追加できます。Amazonでは販売店によってセット内容が異なる場合があるため、購入前に型番と付属品を確認してください。
18Vバッテリ直付けの特徴
UP181Dの分かりやすい特徴が、18Vバッテリをグリップ後方へ直接装着する構造です。バッテリからハサミまでコードを伸ばさないので、一体型の電動剪定鋏として持ち歩けます。

これは庭で使うと想像すると分かりやすいです。一本の木の前でずっと作業するとは限らず、枝を切って横へ移動し、次の木へ行き、また戻ることもあります。そんなときに腰のバッテリと本体をつなぐコードがないのは、かなりすっきりしています。
入り組んだ枝へ手を差し込むときも、コードが別の枝へ引っ掛かることを考えなくて済みます。マキタがUP181Dを手バサミ感覚で扱えるモデルとしているのも、この構造が大きな理由でしょう。
ただし、バッテリの重量も全部手で支えます。UP180Dのような分離型はハサミ部分を軽くできますが、UP181Dはコードをなくす代わりにバッテリも手元へ持ってくる設計です。
◆Sのワンポイントアドバイス
電動剪定鋏はスペック表の重量だけを見るより、「その重さを片手で何回持ち上げるか」を考えた方がイメージしやすいです。庭を移動しながら短時間ずつ使うなら一体型は便利ですし、何時間も剪定するなら手元重量もかなり大事になってきますよ。
最大切断径30mmの考え方
UP181Dの最大切断径はφ30mmです。直径3cmというと、一般的な手動剪定鋏ではかなり力が必要になる太さ。庭木や果樹で少し太くなった枝まで電動で処理できるのは、このモデルを選ぶ大きな理由になります。
とはいえ、30mmならどんな枝でも同じように切れるという意味ではありません。枝の硬さは樹種によって違いますし、若い生木と乾燥した枯れ枝でも負荷は変わります。刃の切れ味や気温、枝を挟む位置によっても条件は変化します。
そのため30mmは「常に30mmの枝を切り続けるための基準」ではなく、メーカーが示している最大切断能力として見るのが安全です。太い枝へ無理に押し込み、刃が止まった状態で何度も作動させるような使い方は避けましょう。
盆栽の場合も同じです。枝径だけならUP181Dで切れる場面はありますが、切る位置を数mm単位で決めたい枝や、周囲の芽を避けながら刃先を入れる作業では手動の剪定鋏や又枝切りの方が扱いやすいことがあります。
電動と手動を含めて剪定鋏そのものから比較したい場合は、剪定鋏おすすめ12選と用途別の選び方も参考にしてください。
最大切断径30mmは目安です。枝の材質や状態によって実際の切れ方は変わります。刃に無理な力が掛かる使い方を避け、取扱説明書に沿って使用してください。
開口角とトリガ操作
電動剪定鋏を使ううえで意外と重要なのが、刃がどこまで開くかです。UP181Dは開口角をφ10mm、φ18mm、φ25mm、φ30mmの4段階に切り替えられます。
| 開口角 | 使い分けの目安 |
|---|---|
| φ10mm | 細い枝をテンポよく切りたいとき |
| φ18mm | 細枝から中細枝が中心のとき |
| φ25mm | やや太い枝も混ざるとき |
| φ30mm | 太枝まで対応させたいとき |
細い枝しか切らないのに毎回30mmまで刃が開くと、次の切断までに余計な移動があります。10mmや18mmに狭めれば、刃が小さな範囲を往復するので連続作業を進めやすくなります。
設定した開口角は電源を切ったあとも記憶されるため、同じ作業を翌日に続けるときも便利です。
もう一つ大事なのがトリガ操作。UP181Dはボタンを押せば毎回いきなり全閉するだけの構造ではなく、スイッチレバーを引いた量に合わせて上刃が閉まり、離すと開きます。
そこで、いきなり枝を切るのではなく、まず刃を枝へ合わせ、狙った位置に入ったことを確認してから握り込む操作ができます。手動鋏そのものではありませんが、電動工具らしい省力性と、剪定鋏に欲しい位置合わせを両立させた仕組みです。
さらに、刃を研いだあとや交換したあとに使う切り込み深さ調整も5段階用意されています。開口角は枝の太さに合わせる設定、切り込み深さは上下刃の重なりを合わせる設定。この二つは役割が違うので混同しないようにしてください。
1充電で切れる本数
バッテリ式工具を選ぶときは「何分使えるか」が気になりますが、剪定鋏の場合は切断本数で考える方が分かりやすいです。
BL1820Bを使用したメーカー公表の参考値は次のようになっています。
| 開口角 | 試験対象 | BL1820Bの目安 |
|---|---|---|
| φ10mm | 梨の枝 約10mm | 約5,400本 |
| φ18mm | 梨の枝 約15mm | 約3,000本 |
| φ25mm | 梨の枝 約15mm | 約2,700本 |
| φ30mm | 梨の枝 約15mm | 約2,400本 |
ここで一番間違えやすいのが、φ30mmの欄です。約2,400本という数字を見ると「30mmの枝を2,400本切れる」と受け取りたくなりますが、試験に使われているのは直径約15mmの梨の枝です。
つまり、開口角を30mmに設定した場合の参考本数であって、直径30mmの枝を2,400回切断した試験結果ではありません。
6.0AhのBL1860Bでは、メーカー取扱説明書にφ10mm開口で約16,200本、φ18mmで約9,000本、φ25mmで約8,100本、φ30mmで約7,200本という参考値があります。
ただ、これらはあくまで一定条件での数値です。枝の硬さ、切れ味、気温、バッテリの状態などで実際の作業量は変わります。数字を保証本数のように考えず、バッテリ選びの比較材料として見るのがいいでしょう。
18Vバッテリの選び方
UP181Dの取扱説明書では、BL1815N、BL1820B、BL1830B、BL1850B、BL1860Bが使用可能バッテリとして案内されています。

| バッテリ | 容量 | 選ぶときの考え方 |
|---|---|---|
| BL1815N | 1.5Ah | 容量を抑えたい場合 |
| BL1820B | 2.0Ah | 軽さとのバランスを優先 |
| BL1830B | 3.0Ah | 軽さと作業量の中間 |
| BL1850B | 5.0Ah | 長めの作業を想定 |
| BL1860B | 6.0Ah | 1充電の作業量を優先 |
家庭の庭木で使うなら、私は容量だけで決めない方がいいかなと思います。UP181DはBL1820Bを付けると約1.1kgですが、BL1860Bでは約1.4kg。差は約300gでも、片手で何百回も枝へ持っていく道具では体感が変わってきます。
軽さを優先してUP181Dを使うなら、マキタ純正BL1820BをAmazonで確認して比較するという選び方が分かりやすいです。
一方で、果樹や庭木をまとめて剪定し、途中でバッテリ交換する回数を減らしたいなら容量の大きいモデルが候補になります。作業量を優先するなら、マキタ純正BL1860Bの容量と重量をAmazonで確認するとよいでしょう。
すでにマキタ18V工具を持っている人は、手元のバッテリ型番を最初に確認してください。UP181DZはバッテリと充電器を別に買わなくても、対応するものを所有していれば既存のバッテリ資産を活用できます。
マキタ18Vを初めて使うなら充電器も忘れずに
UP181DZ本体だけでなく、18Vバッテリと対応充電器も必要です。DC18RFを持っていない場合は、本体とバッテリを注文する前に合わせて確認しておくと安心です。
なお、「マキタ18V対応」と表示された社外バッテリとマキタ純正バッテリは同じ意味ではありません。メーカーは指定されたバッテリの使用を案内しています。安全性や保証も関わる部分なので、対応型番は取扱説明書で確認してください。
マキタ電動剪定鋏UP181Dを解説|18Vの性能と選び方を購入前に確認
ここからは購入時に迷いやすいところを見ていきます。とくにUP181DとUP181DZの呼び方、本体のみで何が付くのか、UP180Dとの違いは、商品ページを何となく眺めているだけだと混同しやすい部分です。
本体価格だけではなく、手持ちのバッテリ、使う時間、枝の太さ、手入れまで含めて選ぶと、自分に合うか判断しやすくなります。
- UP181DZ本体のみの内容
- UP180Dとの違い
- UP100Dとの違い
- 替刃とメンテナンス
- ロングハンドルも使える
- 防じん防滴でも雨は避ける
- 安全に使うための注意点
- UP181Dが向いている人
- マキタUP181Dのよくある質問(FAQ)
- マキタ電動剪定鋏UP181Dを解説|18Vの性能と選び方のまとめ
UP181DZ本体のみの内容
検索すると「UP181D」と「UP181DZ」が両方表示されますが、まったく別の剪定鋏ではありません。
UP181Dはモデル名、UP181DZはバッテリと充電器を付属しない本体のみの販売型番と考えると分かりやすいです。
UP181DZの標準付属品には、ボックスレンチ13、六角棒スパナ2.5、六角棒スパナ4、砥石、油差し、ホルスタなどが含まれます。つまり「本体のみ」という言葉は、本当にハサミだけが一台入っているという意味ではありません。
一方で、使用するために必要な18Vバッテリと充電器は別売です。マキタ18V工具を初めて買う人は、本体価格だけでは使い始められない点を忘れないでください。
UP181DZの購入前チェック
バッテリ:別売
充電器:別売
ホルスタ:付属
砥石:付属
メンテナンス用レンチ:付属
大型収納ケース:標準付属ではない
すでに対応するマキタ18Vバッテリを持っているなら、UP181DZ本体のみをAmazonで確認するという買い方が素直です。
反対にバッテリを持っていない場合は、本体、バッテリ、充電器を合わせた総額で比較してください。通販ではセット内容が販売店ごとに異なる場合もあるため、商品名だけではなく付属品欄まで確認することをおすすめします。
手持ちのマキタ18V用品で購入方法を分けると分かりやすいです
バッテリと充電器を持っている人:UP181DZ本体のみを確認
軽さを優先して一式そろえる人:UP181DZ+BL1820B+DC18RFを確認
作業量を優先して一式そろえる人:UP181DZ+BL1860B+DC18RFを確認
UP180Dとの違い
UP181Dを検討していると、同じ18Vで最大切断径30mmのUP180Dも候補に出てきます。数字が似ていますが、選び分けの中心は切断径ではありません。

| 項目 | UP181D | UP180D |
|---|---|---|
| 電圧 | 18V | 18V |
| 最大切断径 | 30mm | 30mm |
| バッテリ方式 | 本体直付け | 腰側へ分離 |
| ハサミ側質量 | 約1.1kg ※BL1820B込み | 約0.67kg ※バッテリ等を除く |
| コード | なし | バッテリアダプタあり |
| 標準小売価格 | 59,800円(税別) | 103,600円(税別) |
| 主な選択基準 | 取り回しを優先 | 手元の軽さを優先 |
UP181Dはバッテリまで全部手で持ちます。その代わり腰側につながるコードがなく、持って移動してすぐ剪定できます。家庭の庭木を何本か回ったり、作業場所を頻繁に変えたりするなら、この一体感は魅力があります。
UP180Dはバッテリを腰回りへ分離するので、手に持つハサミ部分を約0.67kgまで軽くできます。果樹園のように同じ姿勢で長時間作業する場合は、腕への重量を減らしたい人に合いやすいでしょう。
ただし、0.67kgと1.1kgをそのまま引き算して「UP180Dの方が430g軽い」と判断するのは正確ではありません。UP180Dの約0.67kgにはバッテリとアダプタが含まれず、UP181Dの約1.1kgにはBL1820Bが含まれているからです。
◆Sのワンポイントアドバイス
UP181DとUP180Dは、どちらが上かではなく作業スタイルで選ぶ製品です。庭を歩きながら使うならコードのないUP181D、剪定時間が長くて腕への重量を減らしたいならUP180D、という見方をするとかなり選びやすくなります。
UP100Dとの違い
UP181Dを手に持つ重さが気になるなら、10.8VのUP100Dも比較対象になります。UP100Dは最大切断径25mmで、バッテリを含む質量は約0.89kg。UP181DのBL1820B装着時約1.1kgより軽いモデルです。
| 項目 | UP181D | UP100D |
|---|---|---|
| 電圧 | 18V | 10.8V |
| 最大切断径 | 30mm | 25mm |
| バッテリ方式 | 直付け | 直付け |
| 質量の目安 | 約1.1kg ※BL1820B | 約0.89kg |
| 選びやすい用途 | 太めの枝まで対応したい | 軽さを優先したい |
庭木に25mmを超える枝があり、18Vバッテリをすでに持っているならUP181Dを選ぶ理由があります。一方、剪定する枝が細めで、とにかく片手の負担を抑えたいならUP100Dも検討しやすいモデルです。
特に手が小さい人は重量だけでなく、グリップを握った状態でトリガ操作を続けられるかも確認したいところです。軽量な手動モデルも含めて比較したい場合は、女性向け剪定鋏おすすめ10選と小さい手での選び方も参考にしてください。
30mmの切断能力より軽さを優先するならUP100Dも候補
替刃とメンテナンス
電動剪定鋏はモータが枝を切ってくれますが、実際に木へ触れるのは刃です。どれだけモータに余裕があっても、ヤニで動きが重くなったり刃先が傷んだりすると、本来の切れ方から離れていきます。
UP181Dには純正の交換用シャーブレードが用意されています。上刃はA-00077、下刃はA-00061です。2025年9月のメーカー資料では、それぞれ標準小売価格4,000円(税別)とされています。
さらに砥石も標準付属しています。上刃と下刃は取扱説明書に研磨方法が示されており、研磨後には切り込み深さを調整します。
普段の作業では、使用後に木くずや樹液を残さず、必要に応じて刃物用オイルで注油することが基本です。UP181Dは本体を分解しなくても外側から刃物用オイルを注油できる構造になっています。

さらに、ギヤやブレードホルダの歯面に木くずがたまった場合は清掃し、指定箇所へグリスを塗る保守も案内されています。
手動剪定鋏の記事に書かれている研ぎ方を、そのままUP181Dへ当てはめないでください。電動剪定鋏は刃の取り外しや組み付け、噛み合わせまで関係します。研磨や刃交換を行う場合は、必ずバッテリを外し、UP181Dの取扱説明書に記載された方法を優先しましょう。
剪定後のヤニや汚れを残さない基本的な考え方については、剪定ばさみ使用後の手入れとヤニ取り・研ぎ方でも詳しく紹介しています。
UP181Dの純正替刃
刃を研いでも切れ味が戻らない場合や、刃が傷んだ場合は、上刃A-00077と下刃A-00061をそれぞれ確認できます。購入時はUP181D用であることを確認してください。
ロングハンドルも使える
UP181Dには、別売のロングハンドルアタッチメントA-79837も用意されています。メーカー資料ではUP181D装着時の全長が約1,162mm、アタッチメント単体の質量が約1.1kgです。
主な使い道は、低い位置の枝を切るときに腰を深く曲げる回数を減らすこと。果樹や低木を何本も手入れするような場面では候補になります。
一方、高所用の長い剪定鋏として考えるのは少し違います。全長は約1.16mなので、高い樹木の上部へ届かせるための長尺ポールとは用途が異なります。
また、アタッチメントだけで約1.1kgあります。取り付ければ全体の重量も増えるため、「長くすれば軽く作業できる」というより、腰を曲げにくい姿勢を作るためのアクセサリーと考える方が分かりやすいです。
防じん防滴でも雨は避ける
UP181Dには防じん・防滴を考慮した構造が採用されています。ただし、ここで「雨の日でも普通に使える」と解釈しないようにしてください。
メーカー資料にも、水や粉じんによって故障しないことを保証するものではない旨が記載されています。また、取扱説明書では雨ざらしや濡れた場所での使用、水洗いを避けるよう案内されています。
剪定は屋外作業なので、途中で雨が降ってくることもありますよね。そんなときは「防滴だから続行」ではなく、電動工具として濡らさないことを優先した方が安心です。
防じん・防滴と完全防水は別です。保管時も屋外へ放置せず、バッテリを外して湿気の少ない場所へ保管してください。
安全に使うための注意点
UP181Dを選ぶうえで、性能以上に大切なのが安全です。手動の剪定鋏なら枝を切るためにかなりの握力が必要ですが、電動剪定鋏はトリガ操作で刃が閉じます。つまり、便利になった分だけ刃の近くへ手を置かないことが非常に重要になります。
枝を左手で持ちながら右手のUP181Dで切る場合は、とくに切断位置と反対側の手の位置を意識してください。細い枝だから大丈夫だろうと指を刃の近くへ添える使い方は避けましょう。
刃の交換、清掃、噛み合わせの調整などを行うときは、電源を切るだけでなくバッテリを本体から取り外してから作業します。ホルスタへ収納するときも刃を閉じ、電源を切った状態にしてください。
UP181Dには待機モードやオートパワーオフがありますが、これらをバッテリを取り外す代わりにしてはいけません。メンテナンス時は物理的にバッテリを外すことが大切です。
メーカーの安全上の注意や保守方法は、マキタ「UP181D取扱説明書」で確認できます。
◆Sのワンポイントアドバイス
電動剪定鋏では「切れるかどうか」より先に、もう片方の手をどこへ置くかを決めるクセを付けたいです。30mmの枝を切れる刃なので、慣れてからの油断こそ避けたいところですね。
製品仕様や安全上の注意は改良などで変更される可能性があります。正確な情報は公式サイトをご確認ください。使用方法や修理について判断が難しい場合は、無理に分解せず、販売店やマキタの営業所など最終的な判断は専門家にご相談ください。
UP181Dが向いている人
ここまでを見ると、UP181Dは「一番太い枝を切りたい人だけの機種」ではないことが分かります。最大30mmという切断能力に加えて、バッテリ直付けで動き回りやすいことが、このモデルの個性です。
庭木を数本から何本も管理していて、毎年かなりの本数を手動剪定鋏で切っている人なら、電動化する意味を感じやすいでしょう。特に15mm前後の枝を繰り返し切る場面では、手で何百回もハンドルを握り込む作業を電動に置き換えられます。
また、すでにマキタ18V工具を使っていて対応バッテリと充電器を持っている人も、UP181DZを選びやすいです。本体のみを追加すれば、既存の18Vバッテリを活用できます。
反対に、年に数本だけ細枝を切る人なら、UP181Dは少し大掛かりかもしれません。盆栽の芽切りや小枝の剪定が中心なら、軽い手動鋏の方がすぐ取り出せて細かな位置も狙いやすいです。
また、30mmを超える太枝が中心なら、電動剪定鋏ではなくハンディソーや剪定ノコギリを含めて道具を選ぶ方が自然です。
UP181Dを選びやすい人
庭木や果樹を毎年まとまった量剪定する人
最大30mmまで対応できる電動剪定鋏が欲しい人
腰と本体をつなぐコードなしで作業したい人
マキタ18Vバッテリをすでに持っている人
細枝用と太枝用で開口角を切り替えたい人
条件が合うならUP181DZをもう一度確認
18Vバッテリ直付け、最大切断径30mmという条件が自分の剪定作業に合うなら、最後にAmazonで現在の販売店やセット内容を確認してみてください。
マキタUP181Dのよくある質問(FAQ)
Q1. UP181DZ本体のみにはバッテリが付いていますか?
A. 付いていません。UP181DZはバッテリと充電器が別売の本体のみ仕様です。ただし、ホルスタ、砥石、油差し、ボックスレンチ、六角棒スパナなどの標準付属品はあります。初めてマキタ18V工具を購入する場合は、対応バッテリと充電器も合わせて準備してください。
Q2. UP181Dではどの18Vバッテリが使えますか?
A. 取扱説明書ではBL1815N、BL1820B、BL1830B、BL1850B、BL1860Bが案内されています。軽さを優先するならBL1820B、1充電あたりの作業量を優先するならBL1850BやBL1860Bが候補です。対応型番は購入前に最新の取扱説明書で確認してください。
Q3. UP181DとUP180Dはどちらを選べばいいですか?
A. 庭を移動しながらコードなしで扱いたいならバッテリ直付けのUP181Dが選びやすいです。長時間の剪定で手元の重量を抑えたいなら、バッテリを腰側へ分離するUP180Dが候補になります。どちらも最大切断径は30mmなので、主にバッテリの持たせ方で比較すると分かりやすいでしょう。
Q4. UP181Dなら30mmの枝を何本でも切れますか?
A. 最大切断径はφ30mmですが、すべての30mm枝を同じ条件で切れるという意味ではありません。樹種、枝の硬さ、生木か枯れ枝か、刃の状態などによって負荷は変わります。また、メーカーの約2,400本という参考値は、30mm開口で約15mmの梨の枝を切った場合の数値です。
Q5. UP181Dは雨の日でも使えますか?
A. 防じん・防滴を考慮した構造ですが、完全防水ではありません。メーカーは濡れた場所での使用や雨ざらし、水洗いを避けるよう案内しています。防滴表示だけを理由に雨天で使い続けず、濡らさないことを優先してください。
マキタ電動剪定鋏UP181Dを解説|18Vの性能と選び方のまとめ
マキタUP181Dは、18Vバッテリを本体へ直接取り付けて使う一体型の電動剪定鋏です。最大切断径は30mmで、10・18・25・30mmの4段階に開口角を変更できます。
細枝では開口を狭めてテンポよく進め、太い枝が出てきたら30mmまで開く。さらにトリガを引いた量に合わせて刃が動くので、枝へ刃を合わせてから切り込む操作もしやすくなっています。
一方、UP181Dを選ぶときに忘れたくないのがバッテリ重量です。BL1820Bならシャーブレード込み約1.1kgですが、BL1860Bでは約1.4kgになります。容量を増やせば作業できる本数は増えるものの、片手で支える重量も増加します。
なので、庭を歩き回りながら使うならBL1820Bの軽さを優先する選択も十分ありです。まとまった量の果樹剪定などでバッテリ交換を減らしたいなら、BL1850BやBL1860Bを検討するとよいでしょう。
購入時にはUP181DとUP181DZの違いも押さえてください。UP181Dがモデル名で、UP181DZはバッテリ・充電器を付属しない本体のみ仕様です。対応するマキタ18Vバッテリと充電器をすでに持っているなら、本体のみを追加できるのは大きな利点。
そしてUP180Dとの比較では、最大切断径よりバッテリ方式を見るのがポイントです。コードなしで一体型として動き回りたいならUP181D、長時間作業でハサミ部分を軽くしたいならUP180Dが候補になります。
- UP181Dは18Vバッテリ直付けの一体型
- 最大切断径は30mmで開口角は4段階
- BL1820B装着時は約1.1kg
- BL1860B装着時は約1.4kg
- 本体のみの販売型番はUP181DZ
- UP181DZはバッテリと充電器が別売
- 上刃A-00077と下刃A-00061の替刃あり
- UP180Dはバッテリを腰側へ分離する方式
私なら、UP181Dを検討するときは最初に「どのくらい太い枝を、何本くらい切るのか」を考えます。そこが分かれば、30mmの切断能力が必要なのか、BL1820Bの軽さを取るのか、BL1860Bの作業量を取るのかが見えてきます。
電動剪定鋏は、手で何度も握っていた作業をかなり変えてくれる道具です。ただ、電動だから何でも切ればよいわけではありません。細かな盆栽作業は手動鋏、まとまった枝の剪定はUP181Dというように使い分けると、それぞれの良さを活せますよ。