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剪定鋏A型とB型の違いは?刃の形と用途別の選び方を詳しく解説

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こんにちは、和盆日和のSです。

剪定鋏を探していると、飛庄などの国産剪定鋏で「A型」「B型」という名前を見かけることがあります。ところが商品写真を見比べても、どちらも同じような剪定鋏に見えて、何が違うのか分かりにくいんですよね。

さらに調べると「A型はろう付け」「A型は刃が斜め」「B型は全身鍛造」「B型は丸い刃」といった説明が出てきます。どれも一部分を表しているのですが、ここを単純化しすぎるとA型とB型の本来の違いを見誤ります。

剪定鋏のA型とB型は、もともと山形の剪定鋏における製法の違いが大きな出発点です。一方、現在はA型らしい形を全身鍛造で作った製品もあり、A型という名称が形状を表す意味でも使われています。

なので「A型とB型のどちらがよく切れるか」だけで比べるより、製法、刃の形、鋼材、サイズ、重量、手との相性まで見ていくほうが、自分に合う一本へたどり着きやすいですよ。

記事のポイント

  • A型とB型で本来異なる製法
  • A型とB型の刃や首の形の違い
  • ろう付けA型と鍛造A型の違い
  • 用途や手の大きさに合わせた選び方

剪定鋏A型とB型の違いは?刃の形と用途別の選び方を詳しく解説

A型とB型を理解するときは、まず「見た目の違い」から離れて製法を見るのが近道です。そのうえで現在の商品に使われるA型という名称、刃の向き、丸み、鋼材まで順番に確認すると、通販の商品説明もかなり読みやすくなります。

剪定鋏A型とB型の刃形の違いを比較した2本の剪定鋏

  • 剪定鋏A型とB型の違い
  • 剪定鋏A型とはどんな鋏か
  • 鍛造A型は何が違うのか
  • 剪定鋏B型とはどんな鋏か
  • A型とB型は刃の形も違う
  • A型とB型はどちらが切れるか
  • A型なら青紙鋼とは限らない
  • 金止めと皮止めは別の違い
  • A型とB型の歴史的な用途

剪定鋏A型とB型の違い

剪定鋏のA型とB型の違いをひと言で答えるなら、伝統的なA型は柄となる本体と別素材の切り刃をろう付けする構造、B型は一本の材料から刃から柄まで一体で鍛造する構造です。

山形打刃物を製造する東北打刃物では、A型について白芯可鍛鋳鉄と呼ばれるマルエーブルの本体へ高級鋼を真鍮でろう付けしたものと説明しています。一方のB型は一本の丸棒から全体を鍛造して作られてきました。

ここだけを見ると「A型=ろう付け、B型=全身鍛造」で簡単に分けられそうです。しかし現在は事情が少し違います。

ろう付けを行う職人が少なくなったことなどから、A型らしい形を残しながら刃から柄まで一体で鍛造したA型も販売されています。つまり、現代の商品名として使われるA型には「伝統的な製法」と「A型らしい形状」という二つの意味が重なる場合があるわけです。

A型とB型を見分けるポイント

昔ながらの意味ではA型とB型は製法の違いが大きなポイントです。ただし現在のA型には全身鍛造品もあるため、商品名だけではなく「ろう付け」「全身鍛造」など製品仕様まで確認してください。

比較項目 A型 B型
伝統的な製法 本体と別素材の切り刃をろう付け 一本の材料から全体を鍛造
現在の呼び方 A型形状の全身鍛造品もある 基本的に全身鍛造系
刃や首の傾向 握りに対して刃先が斜めに向くものがある 丸みのある刃を持つものが多い
重量 伝統的ろう付けA型は重厚な製品もある 製品ごとに異なる
歴史的な用途 桑などの剪定 りんごなどの剪定
現在の用途 庭木、果樹、園芸など 庭木、果樹、園芸など
切れ味 型だけでは決まらない 型だけでは決まらない

A型とB型を実物で比較する

違いを理解したあとに商品を見るなら、できるだけ同じ200mmクラスで比較すると分かりやすいです。伝統的なA型を探す場合は飛庄のA型、丸みのある基本形を選びたい場合はB型200mmから確認してみてください。

飛庄のA型200mmをAmazonで見る

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※当サイトはAmazonアソシエイト・プログラムを利用しています。価格、在庫、販売元、仕様は変更される場合があるため、購入前にリンク先の商品情報をご確認ください。

A型とB型の歴史的な製法について詳しく確認したい場合は、東北打刃物「剪定鋏の型」も参考になります。

剪定鋏A型とはどんな鋏か

本来のA型で注目したいのは、外形よりも異なる素材を組み合わせるろう付け製法です。

伝統的なA型では、柄側となる本体にマルエーブルと呼ばれる可鍛鋳鉄を使い、枝へ入る切り刃部分には刃物として使う鋼を取り付けます。素材の異なる二つの部分を真鍮によって接合するのがろう付けです。

ろう付けA型をイメージした伝統的な剪定鋏の刃と接合部

これなら本体と切り刃を同じ材料にする必要がなく、切り刃へ目的に合わせた鋼を使えます。飛庄のろう付けA型には安来鋼を使ったもののほか、耐摩耗性を意識した安来青紙鋼のモデルもあります。

一方で、部品を接合しているから簡単な作りというわけではありません。現在では全身鍛造が一般的になり、ろう付けを受け継ぐ製造所自体が限られています。

飛庄では現在もろう付けA型を案内しており、柄とは別素材の刃を取り付ける製法として紹介しています。製法そのものに興味があるなら、株式会社飛庄「剪定鋏 型の特徴」で確認すると分かりやすいです。

飛庄のろう付けA型200mmをAmazonで比較するときは、型名だけでなく鋼材まで確認して選ぶと間違いを減らせます。

鍛造A型は何が違うのか

A型を選ぶうえで見落としやすいのが「鍛造A型」です。

昔ながらの説明だけを覚えると、A型という商品名を見た瞬間に「これはろう付けだ」と考えたくなります。しかし、飛庄にもA型の刃形を生かしながら全身鍛造で作られた鍛造A型があります。

つまり現在の市場では、ろう付けA型とA型形状の全身鍛造品を分けて考える必要があります。

項目 ろう付けA型 鍛造A型
基本構造 本体と別素材の刃を接合 刃から柄まで一体で鍛造
A型らしさ 製法と形状の両方 主にA型らしい形状
商品確認 刃材やろう付け仕様を見る 全身鍛造表記を見る

通販では「A型剪定鋏」としか書かれていない商品もあります。これだけでは、ろう付けなのか全身鍛造なのか、安来鋼なのか青紙鋼なのか判断できません。

商品名の雰囲気より、メーカー名、型番、製法、刃材を見たほうが確実です。飛庄の各モデルをさらに比較したい場合は、和盆日和の飛庄の剪定鋏おすすめ7選でも、SR型、ろう付けA型、鍛造A型、B型を比べています。

◆Sのワンポイントアドバイス

A型という文字だけで高級モデルと判断しないほうがいいですよ。私は「どのA型か」を先に見ます。ろう付けなのか鍛造なのか、さらに刃材は何か。ここまで見ると、価格差の理由もかなり見えやすくなります。

剪定鋏B型とはどんな鋏か

伝統的なB型は、一本の鋼材から刃部分と柄部分までを一体で鍛造する剪定鋏です。

A型のように本体へ別素材の刃をろう付けするのではなく、全体を一体として成形していく考え方ですね。山形の剪定鋏ではA型と並んで長く使われ、歴史的にはりんごなどの果樹剪定にも使われてきました。

形を見ると、B型は丸みを持った刃や、柄から刃へ自然につながる輪郭を持つ製品が見られます。飛庄でもB型は長く使われてきた基本形として扱われています。

ただし、ここで「丸ければ全部B型」と考えるのも違います。A型とB型はJISのように刃先角度まで全国で統一された規格ではなく、メーカーや型によって細かな形は変わります。

岡恒やアルスなど、そもそもA型・B型という名称を前面に出さず独自のシリーズとして展開しているメーカーもあります。そのため、すべての剪定鋏をAかBのどちらかへ分類する必要はありません。

飛庄のB型200mmをAmazonで探す場合も、サイズや金止め・皮止めなど販売ページの仕様まで確認しておくと安心です。

A型とB型は刃の形も違う

「製法が違うのは分かったけれど、見た目では何が違うの?」という疑問も出てくるかなと思います。

A型の代表的な形では、握りから首へ進んだ先で刃先が比較的斜め方向へ向き、肩や首の形にもA型らしさが見られます。一方、B型は丸みのある刃を持ち、柄から刃までの輪郭も比較的なだらかな製品があります。

この角度の違いは、枝へ刃を入れるときの感覚にも関係します。枝が混み合ったところでは刃先の向きによって狙った場所へ入れやすいと感じることがありますし、逆に普段から使い慣れた丸みのある形のほうが自然に扱える人もいるでしょう。

ただ、A型は必ず何度、B型は必ず何度という共通の数値規格があるわけではありません。「刃先が斜めだからA型」と外見だけで決めず、メーカーの商品名称と製法を合わせて確認することが大切です。

A型とB型を見た目だけで断定しない

現在はA型形状の全身鍛造品もあります。また、メーカー独自形状の剪定鋏も多数あります。中古品やメーカー不明品を写真だけでA型・B型と断定するのは避けたほうがいいでしょう。

A型とB型はどちらが切れるか

これは購入前に気になるところですが、A型だからB型より切れる、B型だからA型より切れないとは言えません。

剪定鋏の切れ味はA/Bの型名だけで決まるものではなく、刃材、熱処理、刃の厚さ、刃付け、刃合わせ、裏すき、受け刃の形などが関係します。

例えば飛庄では、切り刃をハマグリの殻のような曲面へ仕上げるハマグリ刃や、切り刃の裏側をすかせる加工、受け刃のひねりなどを用いて刃合わせを作っています。

これは自転車を「フレームの形だけ」で速いか遅いか決められないのと似ています。剪定鋏も外形のA/Bだけ見ても、本当の切れ味までは分からないんです。

さらに刃がどれだけ良くても、支点のネジが緩んで刃合わせが変わったり、樹液やヤニを付けたまま使い続けたりすれば使用感は変わります。

ですから切れ味を比べるなら、A型とB型という名称に加えて、鋼材や刃付け、メーカーの仕上げ方まで見るのがおすすめです。

A型なら青紙鋼とは限らない

A型と一緒によく出てくるのが「青紙鋼」です。

飛庄には安来青紙鋼を切り刃に使ったろう付けA型があります。そのため、A型と青紙鋼がセットのように見えることがありますが、A型=青紙鋼ではありません。

同じA型系でも安来鋼を使うもの、安来青紙鋼を使うもの、全身鍛造で作るものなど仕様が違います。

逆に現在では全身鍛造でも使える鋼材の選択肢が広がっています。なので「ろう付けだから必ず高性能」「全身鍛造だから普通」という比べ方もしないほうがいいですね。

型と鋼材は別々に見る

A型・B型は型や製法を見る項目、青紙鋼や高炭素鋼などは刃材を見る項目です。通販では商品名に複数の言葉が並ぶため混同しやすいのですが、それぞれ別の情報として確認しましょう。

A型は刃材と製法で選び分ける

ろう付けと青紙鋼の組み合わせを選びたいなら青紙A型、A型の刃形を使いながら全身鍛造を選びたいなら鍛造A型が候補です。商品名だけでは区別しにくいため、リンク先でも仕様を確認してください。

飛庄の青紙A型200mmをAmazonで見る

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金止めと皮止めは別の違い

A型・B型の商品を見ていると、「金止」「皮止」という表記が出てくる場合があります。

これはA型とB型の違いではなく、剪定鋏を閉じた状態で保持する仕組みの違いです。

A型だから金止め、B型だから皮止めと決まっているわけではありません。実際にB型でも金止めと皮止めの仕様があります。

通販では「B型200mm金止」のように、型・サイズ・固定方式が一つの商品名へまとめて書かれることがあります。そこで全部をB型の特徴だと思わず、「B型」が鋏の型、「200mm」が全長、「金止」が固定方式、と分けて見ると理解しやすくなります。

A型とB型の歴史的な用途

A型とB型には、昔使われていた農作物との関係もあります。

A型は養蚕が盛んだった時代に桑の剪定などで使われ、B型はりんごの剪定などで使われてきた歴史があります。こうした用途の積み重ねから、それぞれの形や使い方が受け継がれてきました。

ただし、現在の選び方へそのまま当てはめて「桑ならA型、りんごならB型」と決める必要はありません。

今ではA型もB型も果樹、庭木、園芸など幅広い剪定に使われています。歴史は型の成り立ちを知るうえでは面白いですが、現代の購入では実際に切る枝と手への収まりを優先しましょう。

剪定鋏A型とB型の違いは?刃の形と用途別の選び方を詳しく解説

ここからは、A型とB型の違いを踏まえて実際にどちらを選ぶか見ていきます。「AかBか」だけではなく、180mmや200mmといったサイズ、重量、刃材まで同時に確認するのがポイントです。

  • A型とB型を用途で選ぶ
  • 180mmと200mmで選ぶ
  • 重量と握り心地も確認する
  • 初心者はA型とB型どちらか
  • 太い枝ならB型とは限らない
  • ハマグリ刃も切れ味に関係する
  • 手入れまで考えて選ぶ<
  • 手入れまで考えて選ぶ
  • A型とB型以外の型もある
  • 剪定鋏A型とB型のよくある質問
  • 剪定鋏A型とB型の違いは?刃の形と用途別の選び方を詳しく解説まとめ

A型とB型を用途で選ぶ

用途から選ぶ場合でも、「細い枝だからA型」「太い枝だからB型」と単純に分けないようにしてください。

ネット上ではA型は細かな作業向け、B型は太枝向けといった説明を見かけることがあります。しかし、A型・B型そのものに共通の切断径が定められているわけではありません。

太い枝への対応力には、刃の厚さ、全長、刃材、刃付け、本体剛性などが関係します。実際に何mm程度の枝へ対応するか知りたいなら、その製品のメーカー仕様を確認するのが確実です。

重視すること 候補 確認点
伝統製法を楽しみたい ろう付けA型 ろう付け表記と刃材
A型の刃形を使いたい ろう付けA型・鍛造A型 製法を混同しない
昔ながらの基本形が好み B型 サイズと固定方式
小回りを重視 小さめサイズも比較 185mm前後など
庭木を幅広く剪定 A型・B型の両方から比較 切断能力と手への収まり

本形が好みB型サイズと固定方式

小回りを重視小さめサイズも比較185mm前後など庭木を幅広く剪定A/B両方から比較切断能力と手への収まり

型の特徴に惹かれるのも剪定鋏選びの楽しさですが、実用品として見るなら「自分が何を切るか」まで一緒に考えてください。

日本庭園でA型とB型の剪定鋏を手に持って比較する日本人男性

180mmと200mmで選ぶ

A型とB型を比較しているうちに、実は型以上に気になってくるのがサイズです。

剪定鋏では180mm前後、185mm前後、200mm前後、さらに大型の225mm前後などがあります。わずか数センチの差でも、開いたときのグリップ幅や刃先までの距離が変わります。

大きいほど力が出そうに感じますが、手に余る鋏では十分に握り込めません。反対に小さすぎても指が窮屈になり、かえって扱いにくくなる場合があります。

アルスも剪定鋏のサイズ選びでは、手の大きさと同じくらいか、やや大きい程度を一つの目安として案内しています。

したがって、A型200mmとB型180mmを比べて「B型のほうが使いやすかった」と感じたとしても、その差が型によるものなのかサイズによるものなのかは分けて考えたほうがいいでしょう。

剪定鋏そのものの選び方を広く確認したい場合は、和盆日和の盆栽鋏と剪定鋏の選び方も参考にしてください。

◆Sのワンポイントアドバイス

通販では200mmのほうが立派に見えるんですが、毎回大きいサイズが正解ではありません。私は型より先に「この大きさを何十回も無理なく開閉できるか」を見たほうが実用的だと思います。

重量と握り心地も確認する

伝統的なろう付けA型には重厚な作りの製品があります。同じメーカーの近いサイズ同士でも、A型とB型で重量差が出る場合があります。

ただし「A型は重い、B型は軽い」と全製品へ当てはめることはできません。全長や柄の仕様、鋼材などでも重量は変わるからです。

数十グラムの差を見ても小さく感じるかもしれませんが、剪定では開閉を何度も繰り返します。庭木を数本切る程度と、果樹園で長時間使う場合でも感じ方は違うでしょう。

特に通販では、A型・B型の名称だけでなく「全長」「重量」の欄も見てください。そして可能なら、現在使いやすいと感じている剪定鋏の全長や重さと比べる方法がおすすめです。

初心者はA型とB型どちらか

初めて本格的な剪定鋏を選ぶ場合でも、A型とB型のどちらか一方だけが初心者向けというわけではありません。

B型は昔ながらの基本的な形を探している人には候補にしやすいです。一方、A型の刃の向きが手になじむなら、初めてでもA型を選んで問題ありません。

むしろ初心者ほど、型名だけで高級そうなものを選ぶより、サイズと製法を確認しておくほうがいいかなと思います。

例えば飛庄でA型を探すなら、ろう付けA型と鍛造A型があります。さらにろう付けA型の中でも刃材が異なります。ここを理解せず価格だけ比較すると、何に対して価格差が付いているのか分からなくなります。

AmazonでA型とB型を比較するときは、同じ200mm同士に条件を合わせてから製法と刃材を見ると違いが分かりやすいですよ。

太い枝ならB型とは限らない

「B型は太い枝向きですか?」という疑問もありますが、B型という名称だけを根拠に太枝向けとは判断できません。

切断能力は商品ごとに確認してください。剪定鋏には一般的なバイパス式のほか、受け側が台状になったアンビル式など、A/Bとは別の構造上の分類もあります。

さらに太く硬い枝を無理に片手用剪定鋏で切ろうとすると、刃こぼれや支点の負担だけでなく、手を滑らせる危険もあります。

太い枝を無理に剪定鋏で切らない

切断可能な枝径は製品によって異なります。正確な情報はメーカー公式サイトや取扱説明書をご確認ください。剪定鋏の能力を超える枝は剪定ノコギリなど適した道具へ切り替え、高所作業や安全上の判断が難しい剪定は専門家へ相談してください。

一般的な片手用剪定鋏では足りない枝を切りたい場合は、和盆日和の太い枝用剪定鋏おすすめ9選で、切断径やラチェット式、長柄タイプなどを比較しています。

ハマグリ刃も切れ味に関係する

A型とB型を比べると刃の外形へ目が行きますが、切れ味を見るなら刃の断面や刃合わせも無視できません。

飛庄では切り刃を二枚貝のハマグリのような曲面へ仕上げる「ハマグリ刃」を採用しています。枝へ刃が入ったときの摩擦を抑えながら切り進めるための形です。

さらに切り刃の裏側には裏すきがあり、受け刃側にもひねりを加えることで、鋏を閉じていったときに刃が適切に合うよう作られています。

なのでA型とB型を横から見ただけで「こちらのほうが切れそう」と判断するのは難しいもの。剪定鋏は二枚の刃がどう合うかまで含めて一丁の道具なんです。

手入れまで考えて選ぶ

A型でもB型でも、長く使えば樹液やヤニが付き、刃の動きも変化します。

作業後は刃に付いた汚れや水分を落とし、必要に応じて刃物用のクリーナーや油を使って手入れします。炭素鋼系の刃物は水分を残したまま保管するとサビにつながるので、使った後のひと手間が大切です。

剪定後の剪定鋏を布と油で手入れする日本人男性

剪定後のヤニ取りも一緒に用意する

剪定鋏へこびりついた樹液やヤニを落とすなら、刃物専用クリーナーを一本用意しておくと手入れしやすくなります。アルスGO-3は剪定後の樹液やヤニ、シブなどの汚れ落としに使える刃物クリーナーです。

アルス刃物クリーナーGO-3をAmazonで見る

専用品を使わず身近な物で落としたい場合は、剪定鋏のヤニ取り代用も参考にしてください。また、本格的な剪定鋏を持ち運ぶ場合は、剪定鋏ケースと代用ポーチの選び方も確認しておくと刃先を保護しやすくなります。

※クリーナーの使用方法や使用できる素材は商品表示をご確認ください。

また、長期間使って刃合わせが変わった剪定鋏を、切れないからといって切り刃だけ大きく削るのもおすすめできません。裏すきや受け刃との関係まで変わる可能性があります。

メーカーによっては研ぎ直しや修理を受け付けています。本格的なろう付けA型などを長く使いたいなら、購入時からアフターサービスの有無まで見ておくと安心でしょう。

日常的な手入れについては、和盆日和の剪定鋏の消毒方法も合わせて確認してみてください。

A型とB型以外の型もある

ここまでA型とB型を中心に見てきましたが、剪定鋏全体がこの二種類だけに分かれるわけではありません。

山形系の剪定鋏にはF型、S型、津軽型、東北型など複数の型があります。飛庄にもA型やB型以外にSR型、飛龍型、飛庄型、飛鳥型などがあります。

さらに岡恒やアルスのように独自の商品シリーズで展開するメーカーもあります。

A型・B型にこだわらず定番の国産剪定鋏から選びたい場合は、和盆日和の岡恒の剪定鋏ユニークの違いとサイズ選びも比較材料になります。

だから「良い剪定鋏を選ぶにはAかBを決めなければならない」ということではありません。A型とB型は、特に山形で発達した剪定鋏を知るうえで大切な分類の一つ、と考えると分かりやすいです。

剪定鋏A型とB型のよくある質問

Q1. 剪定鋏のA型とB型の違いは何ですか?

A. 本来の大きな違いは製法です。伝統的A型は柄となる本体へ別素材の切り刃をろう付けし、B型は一本の材料から刃から柄まで一体で鍛造します。ただし現在はA型形状の全身鍛造品もあるため、商品名だけで製法を断定せず仕様まで確認してください。

Q2. A型とB型はどちらのほうがよく切れますか?

A. A型・B型という名称だけでは切れ味の優劣を決められません。鋼材、熱処理、刃厚、ハマグリ刃などの刃付け、裏すき、受け刃の形、刃合わせなども関係します。同じメーカーの同程度のサイズでも仕様を確認して比較するのがおすすめです。

Q3. A型はすべてろう付けですか?

A. いいえ。伝統的A型はろう付けですが、現在はA型の形を生かした全身鍛造の「鍛造A型」もあります。そのため、A型と書かれている商品では「ろう付けA型」なのか「鍛造A型」なのかを確認する必要があります。

Q4. 初心者ならA型とB型のどちらがおすすめですか?

A. 型だけで初心者向けを決める必要はありません。B型の基本的な形が使いやすい人もいれば、A型の刃の向きが手になじむ人もいます。まず手に合う全長を決め、その後に刃形、重量、製法、鋼材を比較する方法がおすすめです。

Q5. 太い枝ならB型を選べばいいですか?

A. B型だから太枝向けとは限りません。切断能力は製品ごとに異なるため、メーカーが示す切断目安を確認してください。能力を超える枝を無理に切ると刃や支点を傷めたり、けがにつながったりする可能性があります。

剪定鋏A型とB型の違いは?刃の形と用途別の選び方を詳しく解説まとめ

剪定鋏のA型とB型は、単純に刃の形だけで分けられるものではありません。

伝統的A型は本体へ別素材の切り刃をろう付けし、B型は一本の材料から全体を鍛造する。これが本来の大きな違いです。

ただ、現在はA型形状を残した全身鍛造品もあります。なので「A型=必ずろう付け」と思い込まず、商品仕様を一段深く見ることが大切ですね。

  • 伝統的A型は本体と切り刃をろう付けする
  • B型は刃から柄まで一体鍛造するのが基本
  • 現在は全身鍛造の鍛造A型も存在する
  • A型は刃先が斜めに向く形が見られる
  • B型は丸みのある基本的な刃形が見られる
  • A型だから青紙鋼とは限らない
  • A型だからB型より切れるとは限らない
  • 金止めと皮止めはA/Bとは別の分類
  • 切れ味は鋼材や刃付け、刃合わせも見る
  • 型だけでなく180mmや200mmなどサイズも比べる
  • 自分の手で無理なく開閉できる大きさを選ぶ
  • 太枝への対応力は各製品の仕様を確認する

私なら、まずA型かB型かを決めるのではなく、手に合うサイズと普段切る枝を決めます。そのうえで「昔ながらのろう付けを使ってみたい」ならA型、「丸みのある基本形が好み」ならB型という順番で見ていきます。

剪定鋏は写真で眺めていると似ていますが、手に取ると刃の向き、重量、開き幅まで意外と違うものです。あなたが毎年使う一本なら、AやBという名前だけでなく、どう作られ、どう手に収まるのかまで確かめて選んでみてください。

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